凍える寒さとなっている兵庫県丹波篠山市。カメラを手に野辺を歩くと、雪が残る木に何やら鳥の姿。野鳥の「アオジ」だ。
全長16㌢ほどでスズメとほぼ同じ大きさ。雌雄とも全体的に黄緑がかっており、名前は古来、緑も「アオ」に含まれていたことに由来する。本州中部以北や北海道の山地で繁殖し、冬は積雪が少ない地方に移動するため、丹波地域では「冬鳥」だ。
雪の白に鮮やかな黄緑色が映え、どこか異彩を放っているアオジ。その姿が見られなくなるころには、暖かな季節になっているはず。人も鳥も、じっと春を待つ。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)