8日の兵庫県丹波篠山市は一面の銀世界。前夜から降り続く雪が農村を覆っている。
気温もマイナス6度と極寒。震えながらまちを歩くと、どこからともなく、「ヒッヒッ」と声が響く。レンズを向けると、冬鳥の「ジョウビタキ」(オス)がいた。
全長15センチでスズメほどの大きさ。オスは頭が銀白色、顔が黒色、腹は赤茶色と特徴的な色合い。メスは灰色と茶色。積雪の少ない土地で越冬することから、晩秋から冬の風物詩として知られる。
寒い季節に対応するため、脂肪を蓄えたり、羽の中に空気の層を作ることモフモフに膨らんでいる。
今シーズンは何度も「ジョビ太」(オスの愛称)に出会ったが、雪との競演は初めて。「これぞ冬鳥」と言える景色だ。
とはいえ、ジョウビタキにとっても厳しい寒さなのは間違いない。人も鳥も暖かな春が恋しい。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)