食の体験活動スタート 金融マンから農家転身の夫妻 第一弾は味噌づくり

2025.02.21
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「生活うるおい倶楽部」の活動拠点となる「あさぎりロッジ」の厨房。倶楽部を主宰する金丸雅仁さん、准子さん夫妻=兵庫県丹波市氷上町井中で

東京の金融マンから農家に転職し、「丹波あさぎり農園」(兵庫県丹波市氷上町桟敷)の屋号で有機栽培米や丹波栗、ブドウなどを栽培する金丸雅仁さん(60)と妻の准子さん(62)が、食や自然と農の楽しみ、四季の手仕事、アウトドアなどの体験活動を始める。第1弾事業として24日午後1時から、氷上町井中のセミナーハウスと厨房で、味噌づくり体験会を開く。

ロッジの母屋

2012年にIターンし、新規就農。全国の消費者に作物を主に農家直販の形で販売している。

丹波の自然や食の豊かさにほれ込んでおり、農作物を販売する本業以外の形で貢献をと考え、自然や農、食を味わえる体験の機会を「生活うるおい倶楽部」と名付け、提供することにした。

薪とかまどでご飯を炊くほか、山椒味噌、芥子ナスづくり、発酵食品づくり、ジャムづくり、梅仕事、秋の収穫祭、正月飾りづくり、もちつき、ピザを焼く、燻製づくり、低山登山など、さまざまな企画を考えている。「倶楽部」というものの会費等はなく、同農園のSNSをフォローした人を会員とみなす。イベントごとに、参加者を募る。

会場は、「あさぎりロッジ」と名付けた、近代化改修した昭和40年代建築の平屋建て住宅と、離れの木屋を改装した厨房。大型かまど、フードドライヤー、真空包装機などを備える。母屋は農家民宿の営業許可を取得済みだが、まだ一般貸出しはしておらず、これまで顧客を招き、収穫祭を開いたり、知人に貸すにとどめていた。

初回は、米麹と国産有機白大豆、自然海塩で味噌をつくる。講師は、元農業委員で、味噌づくり30年超のベテラン、兼古愛子さん(同町)。同農園の麹を使ったおやつ付きで参加費1人1300円。

2人は「やりたいことはたくさんあるが、農繁期でないタイミングで、年間3―4回の開催を考えている。素晴らしい丹波の環境で、自然、農、食にふれあい、生活にうるおいを与える活動をしていきたい」と話している。インスタグラムはIDは「tambaasagiri」。

 

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