泊まれる学校おくも村(旧大芋小学校、兵庫県丹波篠山市中)で黒豆みそ造りが行われた。同施設を運営する一般社団法人・おくも村の「山あいの小さな学校勉強会」と名付けた体験会シリーズの一環で、地元の親子連れらが参加して、大芋産の黒大豆を使ったみそを仕込んだ。
みそ造り歴約20年のベテラン住民、前田えり子さん(74)らが講師を務めた。前日から浸水させておいた黒豆をゆで、参加者らは塩と米こうじを混ぜるところからスタート。ミンサーでゆで黒豆をつぶしながらこうじと混ぜ合わせ、容器に詰めていった。
約10年前に大芋地区に移住してきた大阪麻里子さん(43)は、息子の一陽さん(小学2年生)と一緒に参加。麻里子さんは「ネットでレシピを調べて造ったことはあるが、地元の人から造り方を教わりたかった。出来上がりが楽しみ」と話していた。
仕込んだ黒豆みそは、同施設で月1回開かれている「大芋カフェ」で提供したり、移住者交流会で分けたりするほか、商品化も考えているという。