プログラミングを学ぶ子どもたちの成果発表の場「第1回ご当地こどもロボコン全国大会」(ご当地こどもロボコン連盟主催)がこのほど、福井県敦賀市であり、歩行型部門で、中学1年生の宇佐美朋佳さんのロボット「ちょも」が準優勝を果たした。10の地方大会の成績上位者16人が出場した。
ロボットのモーターを制御するプログラムなどを書き、光センサーでコースに描かれた白と黒のラインを読み取りながら宇宙空間をモチーフにしたコース上に置かれたボールを最大6つ回収し、スタート地点まで戻るよう指示した。
「ちょも」は昨年8月の「丹波の森ロボコン」で準優勝した。ロボットを全面的に更新した。脚の駆動をワイヤーからプラスチックに変えて安定させたほか、会場の余計な光を感知しないよう3Dプリンターで覆いを作り、光センサーにかぶせた。コースを見て、ボールを回収するロボット後部の「尻尾」の長さが足りないことに気づき、その場でマジックテープで10センチほど長さを足すなど、ハード面を調整。ボールを奪って確実にスタート地点に戻れるように帰りはスピードを抑えるよう制御した。
1対1で対戦し、「北はりま」「島根」「京都」の代表を下し、決勝で「丹波の森」大会で敗れた、「丹波の森」「北はりま」の優勝者と再戦するも及ばなかった。
宇佐美さんは「丹波の森大会の準優勝がギリギリだったので、全国大会で上位は難しいかもしれないと思っていた。意外と通用してうれしかった。プログラミングが楽しくなってきた」と言い、「歩行型は毎回同じように動いてくれないので、安定しているタイヤ型にしようかな」と、次の挑戦を見据えた。