兵庫県丹波警察署がローソン青垣町小倉店(同県丹波市)で、特殊詐欺を未然に防ごうと電子マネー購入客への声かけ訓練を行い、同店長が、警察に連絡するまでの客とのやり取りを確認した。来店客に同被害防止啓発資材を手渡した。
インターネット中にパソコンがフリーズし、対処費用として電子マネーカード購入を求められた架空請求を想定。購入者役の同署の桑原将吾さん(39)が無言でカードをレジに持参すると、不審に思った足立元成店長(50)が「何に使うんですか」と質問。「言いたくない」という桑原さんに、「警察に連絡するよう指導を受けています。警察に相談しませんか。警察と話をした上で納得されたら購入してください。一度購入されたら取り消せません」と説得し、桑原さんが「お願いします」と、警察への連絡を了承するところまでやり取りをした。
足立店長は3度、特殊詐欺を防いだことがある。最近も客が同カードを買おうとするのを不審に思い、居合わせた別の客が止めた事案があり、「あわや詐欺被害という事例がごく身近にある。誰が被害に遭ってもおかしくない。気をつけた方がいい」と話していた。