農村の「国際博」開幕へ 城跡でプロジェクションマッピングなど 4月からオープニングイベント

2025.03.04
地域注目観光

プレイベントで行われたプロジェクションマッピングと能のコラボ=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市で4月1日―5月6日、篠山城跡(同市北新町)で、「丹波篠山国際博 美しい農村、未来へ」のオープニングを飾る「丹波篠山春の夜まつり2025―光と能と食の饗宴in篠山城跡」(丹波篠山市、実行委主催)が開かれる。オープニング後は、市内約100の事業に国際博の冠を付けて市内外に情報発信し、大阪・関西万博に合わせて丹波篠山の魅力を伝えていく。このほど、同城跡に関係者ら約300人を招いてプレイベントが開かれた。

4月1日午後7時から城跡二の丸庭園でプロジェクションマッピングと能のコラボ舞台を上演する。午後7時10分、同50分、午後8時半―の3部制で、チケットは2000円(高校生以下、障がい者無料)。市役所や田園交響ホール(北新町)で販売しており、当日の会場受け付けもできる。

光で演出された篠山城跡

能楽師とのコラボは1日のみで、7日以降(14、21、28日は休演)はプロジェクションマッピングを投影する。チケットは月―木曜1000円、金、土、日曜、祝日1500円(高校生以下、障がい者無料)。

三の丸南広場では、1日―5月6日(14、21、28日は休み)の午前11時―午後9時、「うまいもんお城横丁」を開催。丹波篠山産の食材を生かした味覚を販売する。入場無料。

4月5日午後1時半からは田園交響ホールでオープニングイベントを開催。デカンショ節をアレンジした「デカンショダンスコンテスト」やミュージカル「鼻の助太郎」が上演される。

詳細は公式サイトで。「丹波篠山国際博」で検索を。

イベントに彩りを添えた丹波流酒造り唄保存会

このほど開かれたプレイベントは雪が降る中、本番に向けて準備しているプロジェクションマッピングの映像や光の演出が行われた。城跡内がさまざまな光の演出で彩られたほか、プロジェクションマッピングと能楽師による舞台があり、幽玄の世界と最新技術がコラボレーションした。

能楽師の上田拓司さんと上田宜照さんが「石橋」を演能。雪が舞い、光に満ちた城跡で幻想的な空間が広がった。また、丹波流酒造り唄保存会も酒造り唄を披露し、イベントに彩りを添えた。

プロジェクションマッピングなどは、文化庁の「文化資源活用事業費補助金」を活用した。

国際博実行委員長の小田垣昇さんは、「私たちの美しい農村を未来につないでいく事業。国際博を皆さんと共につくっていきたい」と呼びかけていた。

関連記事