「小さい夏」みーつけた 夏鳥「コサメビタキ」が飛来 軽やかな身のこなし「森の忍者」

2025.04.30
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大きな目がかわいらしい夏鳥「コサメビタキ」。元気に複雑なさえずりを響かせる=2025年4月30日午前11時31分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の森の中でせわしなくさえずっていたのは、夏鳥「コサメビタキ」。全長13センチとスズメより小さな小鳥で、つぶらな瞳が愛らしい。

全体的に灰褐色で、胸や腹部は白色。クリッとした大きな瞳が特徴的。アジア北部などに分布し、日本には夏鳥として飛来する。

その軽やかな身のこなしは、まるで「森の忍者」。木から木へと飛び移りながら、虫などを「フライングゲット」する姿から、英名は「フライングキャッチャー」だ。

元気なさえずりを響かせているが、県内では存続基盤が脆弱として、県版レッドデータブックで「Cランク」に指定されている。

気が付けばもう5月。5月5日には二十四節気の「立夏」を迎え、暦の上では夏になる。そんな中、ひと足早くやってきた「小さい夏」。思わず、「みーつけた」と口ずさんだ。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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