「第104回丹波杜氏自醸酒きき酒会」が丹波杜氏酒造記念館で開かれた。丹波杜氏組合(青木卓夫組合長)の主催。審査員らがこの冬に醸造された丹波杜氏自慢の新酒の出来栄えを審査し、会場はさまざまな銘酒の芳醇な香りに満ちていた。
酒造りの技術向上などを狙い、新酒が出来上がる時期に開催。丹波杜氏40人が、普通酒45点、純米酒61点、吟醸酒59点を出品した。
審査は大阪国税局課税第二部鑑定官室の山根善治室長(59)ら5人が務め、少量ずつ酒を口に含んでは、味や香り、後味の余韻などを確認した。
山根室長は、「昨夏の高温で硬く溶けにくい酒米だったが、丹波杜氏の技術で、米の性質に合わせたすっきりときれいな味わいの酒質に仕上がっている。香りも穏やかで品質は良好」と評価した。
受賞者は次の皆さん(敬称略、カッコ内は銘柄)。
【県知事賞】 ▽普通酒=登米淳也(黒松白鹿)▽純米酒=村崎哲也(富久錦)▽吟醸酒=奥村将司(黄桜)
【県産業労働部長賞】 ▽普通酒=小田原利昭(大関)、秋山義信(同)▽純米酒=八島公玲(小鼓)、池田耕士(菊正宗)、宗和亨(大関)▽吟醸酒=小川義明(黒松白鹿)、岡本憲治(大関)
【丹波杜氏組合長賞】 ▽普通酒=岡本隆志(白鶴)、倉垣時弘(翁鶴)、古谷能紀(白鶴)▽純米酒=和氣卓司(仙介)、佐野浩之(白雪)、位田裕一(菊正宗)、湊洋志(鳳鳴)、中島正一(白雪)▽吟醸酒=宮本哲也(福壽)、義積一彦(同)、原田徳英(櫻正宗)、橋口弘(白鶴)、中根永敏(日本盛)