兵庫県丹波市の三ツ塚史跡公園(市島町上田)内に、タンポポの花畑が広がっている。白鳳時代(7世紀後半)に建立された国史跡三ツ塚廃寺跡に造られた公園の池の近くのエリア。桜の開花が終わった公園を、今度はタンポポが彩っている。
同公園内のタンポポは、花びらの付け根にある「総苞片(そうほうへん)」という緑色の部分が上向きに付いているものが多く、在来種の「カンサイタンポポ」が主に広がっているとみられる。
総苞片が斜めや横に反り返っている、外来種との「雑種タンポポ」も混じっているほか、タンポポと間違えられることも多く、茎が長く伸びる「ブタナ」も咲いていた。
桜の木を背にタンポポに囲まれて昼食を食べていた、すぐそばの丹波市立「農(みのり)の学校」スタッフの澤理玖さん(20)と、同校学生の岸本真明(まさはる)さん(18)は、「桜の時期はお花見をし、今はタンポポである種の“お花見”ですね。子どもの頃はよく綿毛を飛ばして遊びました」と笑顔で話していた。