タンポポで花見 関西の在来種広がる 見間違う「ブタナ」も

2025.04.28
丹波市地域地域自然

桜が終わった三ツ塚史跡公園で、一面に広がるタンポポ畑=兵庫県丹波市市島町上田で

兵庫県丹波市の三ツ塚史跡公園(市島町上田)内に、タンポポの花畑が広がっている。白鳳時代(7世紀後半)に建立された国史跡三ツ塚廃寺跡に造られた公園の池の近くのエリア。桜の開花が終わった公園を、今度はタンポポが彩っている。

外来種との「雑種タンポポ」。総苞片が斜めや横に反り返っている

同公園内のタンポポは、花びらの付け根にある「総苞片(そうほうへん)」という緑色の部分が上向きに付いているものが多く、在来種の「カンサイタンポポ」が主に広がっているとみられる。

在来種の「カンサイタンポポ」。総苞片が上向きに付いている

総苞片が斜めや横に反り返っている、外来種との「雑種タンポポ」も混じっているほか、タンポポと間違えられることも多く、茎が長く伸びる「ブタナ」も咲いていた。

タンポポと間違えられることが多い「ブタナ」。茎がひょろんと長い

桜の木を背にタンポポに囲まれて昼食を食べていた、すぐそばの丹波市立「農(みのり)の学校」スタッフの澤理玖さん(20)と、同校学生の岸本真明(まさはる)さん(18)は、「桜の時期はお花見をし、今はタンポポである種の“お花見”ですね。子どもの頃はよく綿毛を飛ばして遊びました」と笑顔で話していた。

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