兵庫県丹波篠山市で子育て世帯を支援しているNPO法人「スマイルポケット」が、ライオンズクラブ国際協会335―A地区(同県神戸、阪神、丹波、淡路など62クラブ)が社会貢献活動を行っている県内の非営利団体、個人などを顕彰する「ボランティア・アワード」の最優秀にあたる大賞を受賞した。約70件の応募の中から選ばれた。
同法人は2022年12月に設立。月1回、生活に困っている子育て世帯に無料で食材などを届ける「ささっこスマイル便」、子どもの居場所や遊び場を提供する「ささっこ青空ひろば」、収穫や調理体験をする「ひとり親世帯の交流会」などに取り組んでいる。今年度は、青空ひろばの参加者に弁当を配布する事業や、活動拠点の開設と、同拠点での夏休みの学習支援を新規で計画している。
同アワードは初めて行われた。活動内容や実績、事業計画などを書いたレポート(A4サイズ5枚以内)の審査で7団体に絞られ、神戸ポートピアホテルで3分以内のプレゼンテーションによる審査が行われた。
同法人は中村伸一郎代表理事が登壇。スマイル便は食料支援だけでなく、見守り重視の活動を行っていることや、同じ担当者が訪問することで信頼関係を築けることなどを話した。
中村代表理事は「日々の活動が認められてありがたい。第1回の大賞の名を汚さないよう、しっかりと活動していきたい」と抱負。50万円の助成金を「子育て世帯の応援に使いたい」と感謝していた。
同法人は東岡屋64―40に子育て世帯が集える居場所「スマイルラボ」をオープンした。