兵庫県丹波篠山市内で甲高いさえずりを響かせていたのは、夏鳥の「センダイムシクイ」。元気な歌声が夏の到来を告げる。
全長12センチほどで、スズメより小さい。ウグイスに似た暗緑色で、おなかは白っぽい。東南アジアで越冬し、日本には夏鳥として飛来する。
記者には、「ツーチヨチヨビー」と聞こえるさえずりが、歌舞伎や人形浄瑠璃の演目「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ」に登場する鶴千代君(ツルチヨギミ)と聞きなしたことから、センダイの名を持つという。
小さく愛らしいセンダイムシクイ。この体で東南アジアまで行ってきたというのだから驚くほかない。思わず、「おかえりー」とつぶやいた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)
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