おかえり 夏鳥「センダイムシクイ」が飛来 「ツルチヨギミー!」

2025.05.13
注目

木の枝にとまり、辺りをうかがう夏鳥「センダイムシクイ」。スズメより小さいのに東南アジアから飛来した=2025年5月13日午前7時23分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内で甲高いさえずりを響かせていたのは、夏鳥の「センダイムシクイ」。元気な歌声が夏の到来を告げる。

全長12センチほどで、スズメより小さい。ウグイスに似た暗緑色で、おなかは白っぽい。東南アジアで越冬し、日本には夏鳥として飛来する。

記者には、「ツーチヨチヨビー」と聞こえるさえずりが、歌舞伎や人形浄瑠璃の演目「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ」に登場する鶴千代君(ツルチヨギミ)と聞きなしたことから、センダイの名を持つという。

小さく愛らしいセンダイムシクイ。この体で東南アジアまで行ってきたというのだから驚くほかない。思わず、「おかえりー」とつぶやいた。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

※愛鳥週間に合わせて、丹波新聞鳥部では10~16日までの間、毎日1本ずつ野鳥記事をアップする「ササヤマ初夏の鳥まつり」を開催します。どうぞご覧くださいませ。

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