兵庫県丹波篠山市に里山に、軽やかなさえずりが響き渡る。日本三鳴鳥の一つで夏鳥の「オオルリ」だ。
全長16センチほど。濃いブルーの背中と黒い顔、白いお腹のコントラストが特徴的。東南アジアなどで越冬し、4月下旬から日本に飛来し、繁殖する。
高い木のてっぺんにとまり、力いっぱい「ピッピッピッピー、ルーリー」などとさえずるオオルリ。里山に美しい「夏の歌声」を響かせる。
数年前に野鳥撮影を始めた記者にとっては、いつか撮りたいと思っていた鳥の一種。ついに出会えた喜びは大きく、喉の奥から感動がせりあがる。まさに「幸せの青い鳥」だ。
県によっては絶滅危惧種に指定されているところもあり、兵庫県でも要注目種。繁殖場所となる落葉広葉樹林の減少が理由という。
10日から16日は「愛鳥週間」。身近な野鳥を大切にし、守っていこうという思いが込められている。
毎年、思う。こんなにも美しい鳥が見られなくなるのは大きな損失。必死に生き、時に私たちに癒やしを与えてくれる鳥たちを守っていきたい。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)
※愛鳥週間に合わせて、丹波新聞鳥部では10~16日までの間、毎日1本ずつ野鳥記事をアップする「ササヤマ初夏の鳥まつり」を開催します。どうぞご覧くださいませ。