子育て中 野鳥「ホオジロ」大忙し 新緑まぶしい里山で

2025.05.14
丹波篠山市地域注目

ひなへの給餌のためか、くちばしにぎっしりと〝ごはん〟をくわえるホオジロの雄=2025年5月14日午前8時15分、兵庫県丹波篠山市内で

新緑がまぶしい兵庫県丹波地域の里山では、さまざまな野鳥が子育てに大忙し。民家の庭の茂みの中で子育てをしていたのは「ホオジロ」だ。

ひなに与えるためか、小さなくちばしに納まりきらないほどの〝ごはん〟をくわえた雄が、吸い込まれるように茂みの中へと飛び込む。また、別の場所では、巣作りの真っ最中と思われる雌が、巣材とするコケをくわえる。

全長約17センチでスズメほど。羽色もスズメと似るため、地域によっては「ヤマスズメ」「ヤブスズメ」「ノスズメ」などと呼ばれ、古くから親しまれてきた。九州以北に分布する留鳥。草の種や昆虫などを食べる。

一度の繁殖で4―6個の卵を産み、雌だけが約11日間抱卵する。ひながかえると雌雄で餌を運び、約11日間で巣立つ。

巣材にするコケをくわえるホオジロの雌。巣作りに大忙しだ=2025年5月14日午前8時40分、兵庫県丹波篠山市内で

春の繁殖期の雄のさえずりは複雑で、鳥の鳴き声を人間の言葉に例える「聞きなし」では、「一筆啓上仕り候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)と表現される。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

※愛鳥週間に合わせて、丹波新聞鳥部では10~16日までの間、毎日1本ずつ野鳥記事をアップする「ササヤマ初夏の鳥まつり」を開催します。どうぞご覧くださいませ。

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