立夏を過ぎ、山々の新緑が目にまぶしい兵庫県丹波篠山市内。わきたつような生命力にあふれた森の中で出会ったのは、青い鳥「イソヒヨドリ」だ。
全長23センチほど。雄は頭からのど、背中にかけて美しいダークブルーで、腹部は赤茶色。雌は全体的に灰褐色。ヒヨドリと付くがヒタキ科。
名の通り、本来は海辺に暮らす鳥で、内陸の丹波地域では20年ほど前からよく観察されるようになった。都市部にも進出しているという。
水笛に似た春の美しいさえずりが特徴的だが、森の中で出会った個体は一声も発さず、ただ木にとまり、静かに辺りをうかがっている。
山に萌える新緑の緑と、海を思い出させるイソヒヨドリの青。その美しさを表現する言葉が見つからず、息をのむしかなかった。皆さまも新緑の森へ出かけてみては?
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)
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