兵庫県丹波篠山市では田植えが進み、若々しい苗が初夏の風に揺れる。そんな中をちょこちょこと歩き回る鳥の姿。旅鳥の「タカブシギ」だ。
全長約20センチ。頭から翼にかけては斑点入りの黒褐色で、腹や尾などは白。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬はアフリカやインド、東南アジアなどで越冬する。日本には春と秋の渡りの季節にやってくる「旅鳥」だ。
北方へ向かう旅の途中で飛来したタカブシギ。丹波篠山には日本を通過する中で「立ち寄った」程度なので、別れはすぐになる。
黒豆などが特産の丹波篠山は、関西ではそれなりに知られた観光地。旅の無事を祈りつつ、「良いところなので、ぜひまたいらしてくださいね」とつぶやいた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)