「命」学ぶヒマワリ 園児が種植え”絆”つなぐ 「事故に遭わないで」

2025.06.16
丹波市地域地域注目

花壇にヒマワリの種を植える園児たち=兵庫県丹波市氷上町常楽で

兵庫県丹波署は、認定こども園ふたばで、ヒマワリを育てることを通して命の大切さを知り、交通ルールを意識づけようと、同園内の花壇にヒマワリの種を植える「ひまわりの絆プロジェクト」を行った。4歳児45人が参加した。

同プロジェクトは、2011年11月に交通事故で亡くなった京都府の東陽大さん(当時4歳)が生前に幼稚園から持ち帰っていたヒマワリを、両親が育てたのがきっかけ。13年に、交通事故を担当した警察官が陽大さん宅を訪れた際に両親からヒマワリの種を託された。陽大さんが生きていた証しを残したいという両親の思いと交通事故撲滅の願いが引き継がれ、15年から府内の警察署、幼稚園、小中学校などからプロジェクトが始まり、全国へと広まった。

園児らは花壇の土に指で穴を掘り、花が咲くように願いを込めながら種を植えた。園児は「種植えは楽しかった。花が咲くのが楽しみ」と話した。

丹波署の植竹淳司さんは、園児らに「毎日水やりをして最後まで大切に育ててね」と話し「交通事故に遭わないように、道路を渡るときは右、左、右と確認してから手を挙げてね」と呼びかけた。

同署は、丹波交通安全協会、県信用組合柏原支店とともに、同支店でも種を植えた。

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