和素材の焼き菓子やパン 移住の夫婦がカフェオープン イートインは好みの器で

2025.06.01
地域注目観光

「セレクトした器で食べられますよ」と話す近藤さん夫婦=兵庫県丹波篠山市住吉台で

黒豆や抹茶、和紅茶など和の素材を使った焼菓子やパンを提供する店「和の菓とパンと器 日に日に」が6月2日、兵庫県丹波篠山市住吉台にオープンする。スイーツやパンを30年以上作り続けてきた近藤正文さんと、カフェの店長やテーブルコーディネートの講師を務めていた妻の慶子さんが、自宅の1階でテイクアウトもできるカフェを開業する。

「和の菓のプレート」(提供)

正文さんは徳島県出身。京都や大阪のホテルで製菓、製パンに携わり、淡路島のリゾートレストランやビーガンカフェ、ベーカリーカフェなどで調理にも関わった。慶子さんは京都の紅茶専門店や、神戸のカフェ、ケーキ店で店長を務め、商品企画も担当。IHクッキングヒーターを使った料理講師や、今年3月の移住直前まで、芦屋でテーブルコーディネートの教室を開いていた。

「六古窯の丹波焼があり、和の食材が豊富で、日本情緒あふれる町並み」が気に入り、丹波篠山への移住を決めた。

カフェスペースは「和モダン」の造りで、食材としても使うハーブを植えた庭が眺められる3つのテーブル席を用意。テイクアウト用に焼菓子やパンを並べたスペースにはカウンター4席を配置した。

ブランチ(午前10時―午後2時)は2種類。「本日の小さなパン3種」がメインの「ブランチA」(990円)と、ホットサンドの一種「クロックムッシュ」に「鳳鳴」の酒かすを使ってアレンジした「クックブレッド」がメインの「ブランチB」(1430円)。セットのドリンクは、和紅茶、「珈琲豆 誠」(西町)の深煎りした「篠山焙煎珈琲」、「ワインのような葡萄ジュース」から選べる。

和紅茶のロールケーキ、黒ゴマのミルクプリン、自家製あんこ、ごまのチュイール(クッキー)を盛り合わせた「和の菓のプレート」(1320円)もある。午前10時―午後5時。

テイクアウト(午前9時―午後5時)は、「胚芽と全粒粉」「湯種」の食パンや、「抹茶とお芋」「紅芋とかのこ豆」「黒豆ブレンド」のパンなど、焼菓子は米油を使っており、「黒糖黒蜜」「深煎りきな粉とイタリア栗」「和紅茶」「お抹茶しょこら」などを提供する。店内でも食べられる(午前10時―)。

ブランチやイートインでは、慶子さんがセレクトし、店内に陳列しているカップやグラス、皿などを客が選んで食事ができるのが特徴。近藤さん夫婦は「お客さまの声を取り入れながら、(店名に込めた)日に日に成長する店にしたい」とオープンを心待ちにしている。

2、3の両日はテイクアウトのみで、午前10時から売り切れまで。6日から通常営業。水、木曜定休。場所は住吉台38―4。駐車は店や近隣(インスタグラムで確認を)に。

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