兵庫県丹波篠山市北新町にある篠山城跡南堀で、固有種のハス「篠山城蓮」が開花した。さんさんと降り注ぐ陽光を浴びながら、大輪を開かせている。つぼみも多く、これから開花が本格化する。
篠山城蓮は園芸品種と比べて花弁が少なく、大ぶりの花を付けることが特徴。
かつての名所は2006年ごろ、外来種のカメによる食害などで突如として消失。市などがカメの捕獲など復活プロジェクトを展開した結果、2019年、15年ぶりに復活した。現在、南堀の全面を覆うほどに再生し、名所と呼ばれた全盛期の姿を取り戻している。
市農村環境課によると、西側から徐々に開花が進むとみられ、7月中旬―8月中旬に最盛期を迎えるという。同課は、「咲くのは午前中。暑い夏なので、熱中症対策を万全にして、楽しんでもらえたら」と話している。