復活の大輪 城跡で固有種のハスが開花 外来カメの食害乗り越え

2025.06.30
地域注目観光

外来種のカメによる食害を乗り越え、今年も大輪を開かせる「篠山城蓮」=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市北新町にある篠山城跡南堀で、固有種のハス「篠山城蓮」が開花した。さんさんと降り注ぐ陽光を浴びながら、大輪を開かせている。つぼみも多く、これから開花が本格化する。

篠山城蓮は園芸品種と比べて花弁が少なく、大ぶりの花を付けることが特徴。

かつての名所は2006年ごろ、外来種のカメによる食害などで突如として消失。市などがカメの捕獲など復活プロジェクトを展開した結果、2019年、15年ぶりに復活した。現在、南堀の全面を覆うほどに再生し、名所と呼ばれた全盛期の姿を取り戻している。

市農村環境課によると、西側から徐々に開花が進むとみられ、7月中旬―8月中旬に最盛期を迎えるという。同課は、「咲くのは午前中。暑い夏なので、熱中症対策を万全にして、楽しんでもらえたら」と話している。

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