旬の野菜を使った伝統料理などを提供する店、りょうり舎(や)やまゆ(河南勇商店、兵庫県丹波篠山市網掛)が販売している、「おばあちゃんが作った出来たて」をイメージしたおはぎ「福つつみ」が好評だ。素材も味付けもシンプルなおはぎを竹皮に包んだ冷凍商品で、蒸し器や電子レンジで温めて食べる。「素材の味がおいしい」「絶妙な塩加減で、懐かしい」などの声が届いている。
丹波市産の丹波大納言小豆、丹波篠山市産のもち米を使用。余分な調味料は使わず、素材の良さを引き出すために手間暇かけて調理し、竹皮で包んだ。温めた後は、添えている黒豆きなこをたっぷりかけて食べる。2個入りで1080円(税込み)。栗入りは1296円(同)。
松浦由美店長(56)は、「昔、おばあちゃんが『食べや』と言って、ほいっと渡してくれた出来たてのおはぎのおいしさ、温かさを再現したかった」と言い、「竹皮で包むことに『優しさを包み込む』『大切にされている』といった思いを込めた。時間に追われる中で、食べる人のことを思って時間をかけて丁寧に作った味でほっこりとしてもらえたら」と話している。