食品メーカー、フジッコ(本社・兵庫県神戸市)が、同県丹波篠山市寺内の古屋農園のほ場で黒豆の栽培から料理までを親子で体験する全4回のプログラムを始めた。大阪、神戸などから12組の親子が参加。手や移植器を使って黒豆の苗を懸命に植えた。10月に収穫する。
同社の取引先、黒豆卸の小田垣商店(同市立町)がある縁で、同市のほ場で行うことに。同農園の古屋成人さん(54)が黒豆栽培の概要を説明し、「双葉の少し下まで深く植えて」などと植え方をアドバイスした。参加者はセルトレイから一つひとつ丁寧に取り出し、次々と苗を植えていた。
「毎年、枝豆を買いに丹波篠山に来ていて、一度作ってみたかった」という今井真由美さん(41)=神戸市=は「子どもの食育のために参加した。こんなに小さな苗があんなに大きくなるのだなあと思った。収穫した黒豆を煮て食べるのが楽しみ」と言い、息子の翔大さん(6)は「なかよしくん(移植器)に触れて楽しかった」と話していた。
また、小田垣商店では、黒豆の手よりも体験した。
プログラムの2回目は、フジッコで料理体験や豆を使った運動会、3回目は枝豆収穫やみそ造り体験、最終回はホテル料理長の指導で黒豆を煮たり、おせちを盛り付ける。