昆虫や鳥の持つ美しく機能的な羽を紹介する「はね展」が、氷上回廊水分れフィールドミュージアム(兵庫県丹波市氷上町石生)で開かれている。昆虫標本、鳥の剥製など約80点を展示し、解説パネルで進化や構造、特徴などを説明している。8月31日まで。
トンボ、セミ、バッタ、カマキリ、チョウ、カブトムシ、トビケラ、ヘビトンボ、カメムシなどの昆虫標本を翅を広げた状態で展示している。昆虫の翅には、葉っぱの葉脈のような筋「翅脈」があり、筋それぞれに名前が付いていることを図示。翅の違いが見比べられるよう、虫眼鏡や顕微鏡で見られるようにしている。
また、1秒間に羽ばたける回数のランキングを展示。モンシロチョウは12回、蚊は600回、などと紹介している。
鳥は、フクロウやカワセミ、オオルリ、キツツキの仲間などの剥製を展示。夜行性猛禽類のフクロウの羽は、獲物の野ネズミの出す音を聞き逃さないために静かに飛ぶことができるようになっていることや、キツツキの仲間は木に穴を掘る際に尾も使って体を支えるため、尾の羽が固くなっていることなどを紹介している。
フクロウ、ダチョウ、キツツキの仲間などの実物の羽根に触れ、違いを確かめることができる。
箕面公園昆虫館(大阪府箕面市)で開催されていた企画展の展示パネルに鳥の羽の解説パネルを加えた。
午前10時―午後5時、月曜休館。