夏本番を迎えた兵庫県丹波篠山市内で空を見上げると、飛び交うツバメたちの姿。湿気を含んだ重たい空気を切り裂くように、軽やかに滑空する姿が爽快だ。中には電線にとまってじっと動かないツバメも。「巣立ちびな」だ。
少しモフっとした巣立ちびなたちは、少し飛んでは電線にとまって休憩。ごはんを運んできた親鳥の姿を確認すると、「ピピピピピ」と大口を開ける。身を寄せあう姿も、巣の中にいた時と変わらない。
くちばしには黄色い部分が残っているし、親に甘えるその姿はまだまだ赤ちゃん気分。今後、親に習って飛翔したり、自分でごはんを探したりしながら、一人前を目指す。
そして、秋にはその小さな体で遠く南方へと渡っていく。「元気に大きくなるのだよ」とエールを送っておいた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)