兵庫県丹波市山南町梶の藤原みゆきさん(62)と夫の康彦さん(65)が、工務店だった自宅倉庫を改装し、カフェ「藤原商店みちくさ」を開いている。長年、介護の仕事をしているみゆきさんが「人と人がつながれる場所をつくりたい」と思いを温め、康彦さんが大工仕事を引き受けた。屋根のある倉庫を駐車場にしたほか、スロープを取り付けたり、バリアフリートイレを設置したりと、車いすでも無理なく来店してもらえるよう設計。二人は「赤ちゃんからお年寄りまで、どんな方でも来ていただける居場所になれば」と話している。
「木のぬくもりが感じられる店内にしたかった」と康彦さん。大工のおじに手伝ってもらい、8カ月ほどかけて改装した。壁には父が遺していた無垢材を張ったほか、おじからプレゼントされた約4メートルの屋久杉板をカウンターに使用した。
倉庫を駐車場にしており、車いすの人もぬれずに店内まで移動できる。入口は緩いスロープになっている。
看板メニューの「まんぷくセット」(900円)は、自家製パンのフレンチトーストがメインで、飲み物、アイスも付く。このほか、キッズメニュー、ケーキセット、山菜ピラフ、からあげ、ハンバーグ、スペシャルの各ランチなどを提供する。テイクアウトもできる。
営業日は水、木、土曜の午前8時―午後2時(今後変更あり)。みゆきさんが休みの日に開けている。みゆきさんは「もともとは自分の老後の居場所づくりが目的でした」とほほ笑み、「いろんな人が“うだうだ”できる場所に」と話している。場所は梶グラウンド向かい。




























