工芸の魅力に触れる 25日から「クラフトウィーク」 工房開放やマーケット 「作り手と使い手をつなぐ」

2025.10.20
丹波篠山市地域地域観光

「丹波篠山クラフトウィーク」への来場を呼び掛ける委員ら=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市内で創作に励むさまざまなジャンルの工芸の作り手と使い手が出会い、工芸の魅力に触れるイベント「丹波篠山クラフトウィーク2025」が(丹波篠山クラフトヴィレッジ製作委員会主催)が25日―11月3日、市内各地で開かれる。ものづくりの現場である作家の工房を、誰もが気軽に立ち寄れるように開放する「オープンスタジオ」や、さまざまな作品が並ぶマーケットなどがあり、秋の観光シーズンに多彩な取り組みが展開される。

25、26日の午前10時―午後4時には、王地山陶器所(同市河原町)で「王地山クラフトマーケット」を開催。陶芸や木工、ガラス、革、竹細工、ジュエリーなど、さまざまなジャンルの作家が出店する。買い物をしながら作者と語らうことで創作の感性にも触れられる。

飲食ブースもあり、ものづくりとともに市内の食も味わうことができる。

オープンスタジオには市内各地の28工房が参加。期間中、それぞれの作家がものづくりの現場を開放、ワークショップを開く工房もある。

また、5カ所の工房を巡ってスタンプを集めて「クラフトガチャ」を回し、さまざまな作品がもらえるスタンプラリーも行う。

大山宮の「mocca」では、木こりが山から切り出した木を木工作家が家具や器にした展示「TRY!USING!」を開催。作品は販売も行う。

福住の「マグナムコーヒー」では、9組の作家が作った個性豊かなマグカップを展示販売する「珈琲とマグカップ展」を開く。

1日にはクラフト工房ツアーも開催。参加者で各作家の工房を訪れる。

同委員会は年間を通して、作家や工房の情報を発信し、「作り手と使い手をつなぐ」取り組みを続けている。

詳細は、市役所や王地山陶器所などに置いている冊子や、ホームページ、インスタグラムから。「丹波篠山クラフトヴィレッジ」などで検索を。問い合わせは、同委員会(メール・tscvill@gmail.com)。

関連記事