二大タイトル制覇 ホッケー「ひょうごハーツ男子」 全日本に続き都道府県対抗で優勝

2025.11.04
ニュース丹波篠山市地域地域注目

兵庫県代表として、全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー選手権大会優勝を喜ぶひょうごハーツ男子の選手=福井県で(提供)

「第26回全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー選手権大会」(20分ハーフ)が25、26の両日、越前町営朝日総合運動場(福井県)などで行われ、兵庫県丹波篠山市の地域クラブ「HC HYOGO HEARTS(ひょうごハーツ)」の選手のみで構成する兵庫県男子が初優勝した。8月に6人制で行われた「全日本中学生選手権」(全中)に続いての優勝で、中学生ホッケーの二大タイトルを手にした。 県内のホッケーチームは、ひょうごハーツと甲南中学校。3年生を含め、県選抜の選考会があり、ひょうごハーツの22人が登録された。

男子は26都府県が出場。兵庫は昨年の準優勝チームで、第2シードに入った。

初戦(2回戦)の大阪戦には22人全員が出場し、7―2で勝利。準々決勝の福井戦は最も激戦となった。前半15分、福本陽向さん(篠山3年)がペナルティーコーナーを決めて先制。前半終了間際に1点を返され、同点となった。後半は一進一退の攻防で0―0。勝負は5人によるシュートアウト(SO)戦に。先攻のひょうごハーツは3人連続でシュートを決め、福井はひょうごハーツキーパーの今井優さん(同3年)の好セーブで2、3番手が失敗。ひょうごハーツ4番手の福本さんがシュートを決め、激戦を制した。

準決勝の島根戦と決勝の広島戦はいずれも2―1で勝利した。両試合とも、前半、福本さんがドリブルで駆け上がり、シュートを決め先制。さらにペナルティーコーナーも決め、追加点を挙げた。後半に1点を奪われるも逃げ切る、という同様の展開となった。

守っては、主将でセンターバックの山本新太さん(篠山東3年)とミッドフィルダーの太野垣響己さん(同)が要となりチームを支えた。フォワード陣は、井上煌基さん(丹南2年)ら全国デビュー戦の選手らも加わり、前線からのハイプレスでボールを奪って相手ゴールをおびやかした。

岡花宏明監督は「全中以降、選手主体でフォーメーションを変え、練習試合のたびに成長してきたことが結果に結びついた」と勝因を語った。また、全中は中学校単位や合同チームでの出場が多い中、今大会はより広域から選手が集まる選抜チームが出場した大会。岡花監督は「全中の優勝の価値を本物にできた」と今大会での優勝の意義をかみしめていた。

今大会4試合で6点を挙げた攻撃的ミッドフィルダーの福本さんは「福井戦はキーパーが相手SOを止めてくれていたので、自分で絶対決めるぞと思っていた」と振り返った。山本主将は「みんなで楽しくプレーできて良かった」と優勝を喜んだ。今大会で3年生は引退。「楽しめるホッケーを貫いてほしい」と後輩たちに託した。

登録メンバーは次の皆さん。

▽3年=山本新太(篠山東)、太野垣響己(同)、今井優(篠山)、福本陽向(同)、小林悠太(同)、中野奏琉(同)、畑達宏(同)、木澤快耀(丹南)、柿原壮真(同)、波多野将真(同)、野下奏真(北神戸)
▽2年=内田修平(篠山)、中野丈一郎(同)、山尾進之祐(丹南)、岸田瑛大(同)、河口蒼生(同)、古杉環己(同)、井上煌基(同)、小菅春音(同)、中西春飛(同)、弘田湊(同)、酒井大翔(同)

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