関西を中心に歌やダンス、楽器演奏などさまざまなジャンルで活躍する一流の女性アーティストたちが、それぞれの得意分野を融合させ、新しい表現を披露する公演「ウィミンズ・コレクション」が、11月15日午後3時から田園交響ホール(兵庫県丹波篠山市北新町)で開かれる。同県丹波市出身で、丹波篠山市のふるさと大使も務める尺八奏者・井本蝶山さん(34)もメンバーの一人。仲間たちと凱旋公演に臨む井本さんは、「みんないろんな色を持って生きている中で、一人の女の子がどういうふうに成長していくかを表現する舞台。絶対に『面白かった』と言っていただけると思う」と来場を呼びかけている。
100年の伝統を持つ「OSK日本歌劇団」出身の実桜くららさん(37)が2018年に立ち上げた創作芸能集団。井本さんのほか、琴や三味線、ダンス、和太鼓、バイオリン、ボーカル、ドラム、ピアノに俳優と、さまざまな特技を持った女性が所属する。
女性のみで立ち上げたことに、実桜さんは、「男女平等などを主張したいわけではなく、女性には女性に合ったものがある。ストレートに〝女性〟を掲げて勝負することが難しい世の中だからこそ、女性に生まれてきたことを楽しみ、満喫できる空間をつくりたいと思った」と話す。
舞台では出演者全員が主役。和洋折衷の楽器を使った演奏と歌、ダンス、衣装などが融合し、斬新かつ唯一無二の舞台を披露している。
今回の公演は、「うまれる」がテーマ。生まれたばかりで「色」がない女の子を主人公に、歌や踊りなどで「いろんな色」を旅し、成長していく姿を表現する。
実桜さんは、「私たちの年齢は、妊娠や出産を考える時期。それをかなえるステージもあれば、しないステージもあるけれど、もっと大きく考えると、私たちがいるのは産んでくれた母がいるから。そんな幸せとうれしさを表現したい」と語る。
創設初期から参加している井本さんは、「たびたび丹波篠山で演奏する機会があるが、田園ホールは初めて。私のことを知ってくださっている人からすると、新しい一面を感じてもらえると思う」とほほ笑み、「尺八だけでなく、ほかの表現の魅力も伝えたい。楽器にダンスにといろんなものが一体となったショーはなかなか見る機会がない。ぜひ楽しんでほしい」と話している。
全席指定で、S席5000円、A席4000円、B席3000円。丹波篠山市民は1000円引き。



























