消防筒先の盗難相次ぐ 警察に被害届け出 住民憤り「ひどいことをする」

2025.11.01
丹波市地域地域

筒先が盗まれた格納庫。扉が開いたままでホースが散乱している(提供)=兵庫県丹波市で

兵庫県丹波市氷上町沼貫地区で、消防ホースの筒先、消防ノズルの盗難が相次いでいる。10月22日朝までに少なくとも4自治会で被害が確認された。丹波警察署に届け出るとともに、同地区自治振興会は各自治会に被害の有無の確認を求めている。被害の全容は不明だが、判明分では県道福知山山南線沿いに集中。打田哲夫・同振興会長は「念のため、沼貫地区以外の県道沿線自治会も点検した方が良いのでは」と注意喚起している。

消火栓の側に置いている格納箱から盗まれた。21日夜に住民が格納箱の扉が開き、消防ホースが箱から落ちているのに気づいた。

状況から、20日夜―21日朝に連続盗難があったとみられる。23日までの同振興会のまとめによると、被害自治会でも、県道から道路を入った所にある格納箱は無事。加古川左岸の国道175号沿いの自治会も被害に遭っていないという。

格納箱が11ある下油利自治会は、同県道の上りと下りの格納箱から計2本を盗まれた。「くず鉄で売り、小遣いにするつもりだろうが、住宅火災になり、人的被害が出たらどうするんだ。ひどいことをする」と、自治会長は憤っていた。

筒先は、自治会の財産。1本1万円程度。市が8000円まで補助する。

関連記事