畳卸や畳通販などを手掛ける株式会社「横谷」(本社・山南町和田、香良昌宏代表取締役)が畳縁(たたみべり)を使って製造した、バッグやピアス、髪飾り、スマホケースなどの“和雑貨”が話題を呼んでいる。香良社長(46)は「畳資材のさらなる可能性を広げたい」と話している。
いずれの商品も、畳資材の特性を知り尽くした社員がデザイン、製造を手掛ける一点もの。バッグであれば1000円から、ピアス・イヤリングは650円から、スマホケースは1500円。畳表を組み合わせて作ったトートバックや座布まくら、ミニ畳などもある。
畳表の繊維を束ねて作る正月用飾りも人気で、12月9日にはワークショップを開催する。午前10時からと午後1時からの2回。定員は各回3人。参加費1000円。
畳縁は、畳の角の補強と装飾を兼ねる帯状の布。以前から畳を作る際に出る畳縁の端材の活用を考えていた香良社長が、「軽くて丈夫、柄も豊富にある畳縁の特徴を生かした商品開発を」と取り組んだ。
コロナ禍で増えた“おうち時間”を活用したハンドメイドがはやっていることに着目し、畳縁を含む畳資材の販売にも力を入れている。
畳縁は、無地のほか、亀甲や網代など伝統的な和柄に加え、カラフルな花模様やおしゃれな幾何学模様、人気アニメ「鬼滅の刃」で用いられた市松模様など、約200種類を取りそろえている。価格は1メートル220円から。西陣織や金糸の入った物であれば1800円。抗菌素材で作ったものもある。
同社(0795・76・1164)で展示・販売しているほか、道の駅丹波おばあちゃんの里(春日町七日市)、薬草薬樹公園(山南町和田)、かどのの郷(氷上町上新庄)、西紀サービスエリア(丹波篠山市)など8カ所でも販売している。