サギソウ保存会 今田町で観察会 湿地環境の重要性学ぶ

2016.08.20
ニュース丹波篠山市自然

可憐な花を咲かせたサギソウ=兵庫県篠山市今田町内で

兵庫県の篠山市サギソウ保存会(谷口次男会長)が8月18日、同市今田町内の湿地でサギソウ観察会を開いた。約10人が参加し、シラサギが翼をひろげたような白い可憐な花に「かわいらしい花ね」などと目を細めていた。

サギソウは湿地に生えるラン科の植物で、県の絶滅危惧種(レッドデータブックBランク)に指定されている。

観察会は、谷口会長の案内で実施。ミミカキグサや、食虫植物のモウセンゴケなどの湿地植物が見られたほか、絶滅危惧種に指定されているヒナノカンザシやマネキシンジュガヤなど希少な植物も多数確認でき、参加者らは湿地環境の重要性を学んでいた。

谷口会長は、「今年のサギソウは昨年より開花数が多く、開花のピークは10日ほど早い。でもこれが本来の開花時期だ」などと解説していた。

同会によると、サギソウの自生地はかつて、今田町内だけで40数カ所あり、小枕や味間地区などでも見られたが、現在確認されているのは今田町の4カ所のみという。

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