兵庫県随一の茶どころ丹波篠山市で、暦の上では1年のうちで最も寒くなるとされる「大寒」(1月20日)の時期に刈り取られる「寒茶」づくりが始まった。寒茶は木の水分が少なくなるため、甘みが濃く、香りが深くなるとされている。
茶園が広がる同市味間奥地区では、農家が乗用型茶摘栽機に乗りながら、ゆっくりと茶葉を収穫していった。寒さや霜のため、茶葉はやや黄色がかっており、機械で刈り取った後はきれいな緑の”じゅうたん”が広がっているように見える。
生産農家の男性(62)は「寒茶は少し甘くて小さい頃から好んでよく飲んでいた。毎朝お茶でうがいをしているせいか元気に暮らせている」と話していた。
刈り取られた茶葉はJA丹波ささやま味間製茶工場で製茶され、来月上旬から市内JAの直売所で販売する。