地球環境を少しでも良くしたいと、兵庫県丹波市内の有志らが毎週1回、市内各地の道路や河川沿いでごみ拾いボランティアを続けている。4年ほど前に立ち上げた「エコアースオンリー」(荻野良子代表、11人)のメンバーらで、事故やけがに気を付けながら「自分たちのできることを一人ひとりがやろう」と、地道に取り組んでいる。
婦人会員、県地球温暖化防止活動推進員として一緒に活動してきた荻野良子さん(75)と、倉橋すみ子さん(72)が、マイクロプラスチックの問題などに心を痛め、「海に流れ着く、川のごみを減らしたい」と考えたのがきっかけ。知人らに声を掛けたところ、賛同して一緒にごみ拾いをしてくれる仲間が集まった。
トレードマークの蛍光色のジャンパーと、緑色のキャップは、婦人会で使わなくなった「お古」を譲り受けて使っている。
毎週月曜日の午後1―2時ごろが活動日。暑さが厳しい6―9月は休みにしている。「来られる時に来られる時間内で」の参加とし、仕事が休みのときに参加している現役世代のメンバーもいる。
ある場所で活動した日には、空き缶、弁当容器類、たばこの吸い殻、タイヤなど、ごみ袋12袋分もの大量のごみが集まった。拾いきれなかった不法投棄もあった。
メンバーらは「いくら拾っても、ごみが減らない」と苦い顔。荻野さんは「温暖化やごみ問題に対し、少しでも役に立てたらという思い。捨てればごみ、分ければ資源。きちんと分別をし、ポイ捨ては絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。