兵庫県丹波篠山市に登録があり、今年中に17歳になる犬を表彰する「長寿犬表彰」が14日、市立四季の森生涯学習センターで開かれた。摂丹獣医師会と市の主催。人間でいえば90―100歳くらいに相当する“ご長寿さん”らが表彰を受け、家族と共に健康を祝った。
動物愛護を目的にした表彰は17歳になることと、狂犬病の予防注射を3年続けて接種している犬が対象。今年は34頭が該当した。
表彰式には20家族34人と11頭が出席。ミニチュアダックスフンドやトイプードルが目立った。
ミニチュアダックスの一生(いっせい)君は、後ろ足が少し不自由になってきたものの、食欲はまだまだ旺盛という。飼い主の原田千枝美さん(64)は長寿の秘訣について、「この子がそもそも持っている生命力。それに尽きます」と笑う。「仕事が忙しく、あまり構ってもやれず、餌の時間もばらばらにならざるを得なかった。それでもこんなに長生きしてくれて、うれしい。これからは罪滅ぼしの意味も込めて精一杯この子に尽くします。一日でも長生きしてね」と愛犬に目をやり、また笑った。