鳥羽一郎招く公演を企画 広岡雅直さん

2002.09.19
たんばのひと

 氷上町西中の東区の青壮年でつくる 「東友会」 (31人) の会長。 柏原町の丹波の森公苑で10月5日に開かれる、 演歌歌手鳥羽一郎さんのチャリティー公演 「鳥羽一郎チャリティーふれあいの集い」 を自主公演として企画した。 納涼大会や演芸大会など、 地元で活動してきた同会にとって、 今公演は、 結成以来の大イベント。

 「今年初め、 会員旅行の最中に 『不況の中、 みんなに少しでも楽しんでもらえることを』 と盛り上がり、 企画したものです。 私が後援会に入っていることもあり、 鳥羽一郎さんを呼べないかと考えました。 予算も少ない小さな会ですから、 駄目でもともとです。 『無理なことは百も承知だけど』 と、 鳥羽さんに宛ててお願いの手紙を書きました」
 「『お金がないので、 軽装で来てください』 なんてことも書いていましたが、 事務所から 『このような村おこし事業なら、 ぜひ協力したい』 と返事がありました。 まさかという思いでしたね。 チャリティー形式に、 向こうも理解を示してくれて、 鳥羽さんの出演料はなしです。 ギリギリのスケジュールのなか、 協力してくれて本当にありがたく思っています」
 「ポスターやチラシは会員が手作りし、 郡内の飲食店やショッピングセンターに貼り出しました。 チケットの売れ行きが鈍ると各町を宣伝カーで巡回するなど、 公演が決まってからずっとPRを続けてきました。 おかげで、 『難しい』 と言われていたチケットの完売も間近の状況になっています。 小さな集落の団体でも、 気持ちを一つにすれば、 こんな大きなイベントができることを多くの人たちに見てもらえた。 他の団体や地域の良い刺激になれば、 と思います」

 演歌界のスターと一集落の有志。 地道な活動で培われた会の団結力が公演を実現させる。 これからの地域活動を考える上で、 今回の出来事から学ぶことは多いように思える。 氷上町西中。 公演は午後0時半と3時半からの2回。 どちらも当日券 (立ち見のみ) がある。 収益金は福祉団体に寄付される。 前売り券は3500円。 各町商工会などで販売中。 問い合わせは、 同会の藤平弘明副会長 (電0795・82・0424)へ。

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