立命館大アメフト部 町健太郎さん

2007.01.12
たんばのひと

アメフトで日本選抜
(まち・けんたろう)滋賀県草津市在住

 一九八六年 (昭和六十一) 篠山市南新町出身。 篠山中学校、 報徳学園高校卒。 立命館大学経済学部二回生。 同大アメリカンフットボール部所属。 昨年、 十九歳以下の世界交流戦 「第十回NFLグローバル・ジュニア選手権」 の日本代表に選出。

 関西学生リーグで二〇〇二年から〇五年まで四連覇した強豪、 立命館大学アメリカンフットボール部 「パンサーズ」 で頭角を現し始めた二十歳。 昨年は 「一軍と二軍の間を行ったり来たり」 していたが、 「今年はレギュラーが取れると思う」 と自信をのぞかせる。
 身長百八十一センチ、 体重九十キロの恵まれた体格に加え、 五十メートル六秒を切る俊足。 ポジションは、 守備最終ラインの 「DB (デフェンシブ・バック)」。 「社会人選手を含めてもDBでは日本一、 重いのでは」 という 「大型・俊足」 の資質は、 関係者から注目されている。
 昨年一月に米・デトロイト市で開かれた、 十九歳以下の世界交流戦 「第十回NFLグローバル・ジュニア選手権」 では、 日本代表メンバーの三十六人に選ばれた。 試合前に国歌が流れるのを聞き、 「日の丸を背負っている実感があった。 最高の経験だった」。
 アメフトを始めたのは大学に入ってから。 報徳学園野球部出身で、 春夏二度甲子園に出場。 野球に思い残したことはなく、 同高野球部出身で、 立命大アメフト部にいた先輩の誘いを受けて、 「向いているかなぁ」 と転向した。
  「立命でレギュラー、 日本一」 という目標とは別に、 もう一つの夢がある。 アメリカ人スカウトから招待された人だけが受けられるテストに、 二年連続で呼ばれた。 合格すれば米国キャンプに参加でき、 そこで認められればNFLヨーロッパリーグでプロ契約のチャンスがある。 面接官に 「がんばれば君ならいける」 と言われたのが励みになり、 「NFLヨーロッパ」 が視野に入ってきた。
 落ち込まない性格で、 「褒められると伸びるタイプ」。 篠山の両親は、 ほぼ全試合の応援に駆けつける。 「ルールを必死で覚えようとしてくれてうれしい。 こうしてスポーツができているのは親のお陰と感謝しています」。(徳舛 純)

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