県立人と自然の博物館 (三田市、 079・559・2001) は21日から、 丹波市山南町上滝で見つかったティタノサウルス類の化石などを出品する展示コーナーを開設する。 竜脚類としては国内で初めて見つかった頭骨の一部 「脳函 (のうかん)」 などを展示するほか、 大型恐竜の姿をイメージしてもらうため、 姿が似た恐竜の全身レプリカを設置する。 8月11日と9月8日には、 恐竜発掘現場に同博物館研究員が1日滞在し、 見学者の質問に答えるオープンセミナーを行う。
同博物館3階の小企画展示室に、 来年夏まで約1年間常設する予定。 化石は脳函のほか、 これまで見つかっている 「尾椎 (びつい)」 や 「血道弓 (けつどうきゅう)」 などを出展する。
レプリカは、 骨格が似ているといわれるカマラサウルス類の頭骨 (前後長55・5センチ) と、 アパトサウルス類の全身 (12分の1サイズ=体長211センチ、 体高41センチ) を設置。 ティタノサウルス類がどのような姿であったのか、 見学者に想像してもらう材料にする。 現在、 制作を発注しており、 今月中をめどに展示する。
展示コーナーでは、 発掘時の状況や、 岩から化石を取り出すクリーニング作業の様子を紹介するビデオ映像も上映する。
オープンセミナーでは午前9時から午後5時まで、 同博物館研究員が山南町上滝の発掘現場に滞在する。 研究員が、 発掘現場で一般見学者に向けて発掘の解説を行うのは初めてという。。