大型草食恐竜の化石が発見された山南町上久下地域の8カ所に10日、 化石発見現場 (山南町上滝) への道筋などを記した案内看板が設置された。 地元住民が、 間伐材などを使って手作りしたもの。 草食恐竜のイラストなどに加え、 設置場所付近の名所も紹介されており、 観光客に地域をPRする役割も担う。
発見現場のほか、 北太田、 太田、 篠場、 JR下滝駅前、 旧発電所入口、 阿草に設置。 上久下小学校同窓会所有の山で間伐したヒノキで枠を作り、 地図やイラストを描いた鉄板をはめ込んでいる。 各看板には 「当地の見どころ」 として、 吊橋などの施設や寺社など、 周辺の観光スポットも描かれている。 イラストは元上久下小学校長の田中貞典さん (篠山市) が手がけた。
地元の上久下地域自治協議会 (柳川瀬義輝会長) が、 丹波県民局のパワーアップ事業の補助を受けて実施。 恐竜を活かしたまちづくり委員会 (酒井將瑞委員長) が中心となって、 高さ約220センチ、 幅約200センチの看板を製作、 設置した。
同委員会メンバーの一人、 村上茂さん (同町下滝) は 「2次発掘が始まる前に設置したいという思いがあった。 他地域から来た人に、 他の名所も知ってもらえれば」 と話している。