恐竜化石 20日から2次発掘

2007.11.19
丹波の恐竜

 県立人と自然の博物館 (三田市) は16日、 山南町上滝で見つかった大型草食恐竜化石の2次発掘を行うための上部岩盤除去作業を20日から始めることを明らかにした。 1月上旬までかけて岩盤を取り除いた後、 恐竜化石が含まれている白亜紀前期の地層の調査に着手、 2月末の終了を目標に発掘作業を進める。
 2次発掘の対象範囲は、 今年3月末まで行なわれた1次発掘現場 (篠山川東岸、 約21平方メートル) に隣接する南東側の約25平方メートル。 1次発掘と同様に、 上部にある岩盤を重機などで除いた後、 手作業による発掘に移行する。
 岩盤除去作業中は、 現場の案内ボランティアは危険を伴うため、 日曜日のみ配置する。 化石発掘の着手後は常時、 案内ボランティアを置く予定。
 発掘現場に隣接する旧発電所跡地周辺に、 丹波市が約124平方メートルの見学場所をこのほど整備した。 発掘現場の様子を見ることができる。 20日から公開する予定。 また12月上旬をめどに、 山南住民センター (谷川) 内に化石のクリーニング場を整備、 同博物館と合わせて2カ所で作業する態勢を整える。
 同日、 同博物館で開かれた 「第2回恐竜化石発掘等連絡調整会議」 で報告された。
 同博物館の三枝春生研究員は、 「今回から胴体部分の発掘にさしかかる。 まずは、 腰の骨を集めることになるだろう。 大腿 (たい) 骨が出てくれば、 恐竜の重さを知る大きな手がかりになる」 と期待を寄せた。

関連記事