恐竜活かしたまちづくりに旧水力発電所を活用

2007.12.10
丹波の恐竜

  「恐竜を活かしたまちづくり計画策定委員会」 (委員長=中瀬勲・県立人と自然の博物館副館長) はこのほど、 中間報告をまとめた。 具体的計画として、 ▽恐竜化石発見現場に隣接する旧上久下水力発電所の保存・活用▽発掘ボランティアやクリーニング技術者、 現場ガイドなどの育成を担う 「市民研究所 (仮称)」 づくり▽現場周辺などのオープンミュージアム化―などが盛り込まれた。 (古西広祐)
 計画で重点的に取り組む項目として、 「恐竜化石とリンクさせ、 地域の景観を守り伝える地区計画づくり」 「市内に点在する教育資源と、 発掘現場周辺のネットワーク化」 「恐竜をいかしたツーリズム発信」 「興味の裾野を広げるアイデアを支援する体制づくり」 という、 4つの視点を提起。 策定委は今後、 これらの案を軸に関係機関などの意見を聞きながら、 協議を進めていく。 今年度中の計画策定を目指す。
 また、 計画の概要として、 ▽来年度からの 「10年計画」 とする▽中・長期的な取り組みのほか、 1―3年程度の短期間で実施する内容も踏み込む▽地元、 市、 博物館、 県などが担う役割を明確にする―ことなども示された。

関連記事