11日から化石含有層発掘に着手

2008.01.08
丹波の恐竜

 県立人と自然の博物館 (三田市) は、 丹波市山南町上滝の恐竜化石の2次発掘について、 11日から化石含有層の発掘作業に着手できるとの見通しを発表した。 年末年始に中断していた砂岩・れき岩層の除去を7日から再開し、 順調に作業が進めば、 11日から市民ボランティアも加えて化石含有層の本格調査を始める。
 同博物館の三枝春生研究員によると、 1次発掘で掘り残した化石があるため、 本格調査の開始後はそう時間を経ずに化石が出てくるという。 一方で懸念される要素として、 2次発掘対象地 (約25平方メートル) の一部でベルト状に伸びた分厚いれき岩が見つかったことを説明し、 「掘ってみないと分からないが、 れき岩層の発達程度によっては、 化石をえぐっている可能性がある」 と話した。
 2次発掘の市民ボランティアは、 1次発掘に参加した人も含めて約50人が携わる予定。 2月下旬まで、 手作業で調査する。

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