丹波市は19日、 昨年9月から策定を進めてきた 「市恐竜を活かしたまちづくり計画 (丹波竜の里計画)」 を正式に発表した。 山南町上滝で発見された恐竜化石を、 市の活性化につなげるねらい。 発掘現場周辺の公園化や旧村営発電所の保存などの整備事業や、 理科教材に使う副読本の作成、 ツアープログラムの開発などを盛り込んでいる。
現場周辺の公園化では、 篠山川沿いに展望デッキを設けるほか、 化石レプリカの設置などを行う計画。 景観を維持するため、 周辺に広がる田畑を保全する必要性にも触れた。
計画は新年度からの10カ年計画で、 ▽地元地域の活性化▽教育分野での活用▽ツーリズムとの連携▽情報発信とイメージアップ―などを基本方向に掲げている。
市民主導での計画推進を目指しており、 恐竜ファンや市民有志、 NPOによる 「丹波竜市民研究所 (仮称)」 や 「丹波竜の里推進会議」、 地元組織などを推進体制の中心にすえている。 資金寄付や作業ボランティアなどで計画を後押しする、 「丹波竜応援団」 も設置する方針。
再来年度からの体制構築を目指して、 新年度は市役所庁内のプロジェクトチームが関係機関と調整を進める。