恐竜の頭に似た 「龍魂石」 のある説宗寺 （山南町上滝） で３月30日、 「恐竜の供養齋会」 が行われ、 地元で発見された恐竜化石にちなんだ発掘体験、 写真や俳句の展示などの催しを楽しむ人たちで賑わった。
　同寺で２００５年３月、 薬師堂、 位牌堂の落慶記念として百日紅を植樹しようと境内の一角を掘り起こしたところ、 龍の頭に似た石が現れた。 その後、 恐竜化石が発見されたことから、 強運成就の石としてまつられている。
　化石発掘体験では、 化石があった層の岩石が用意された。 参加した親子たちは、 発掘ボランティアに参加していた住民の体験談を聞きながら発掘の雰囲気を楽しんでいた。
　また、 県道篠山―山南線沿いに同寺を案内する看板が設置され、 その除幕式が行われたほか、 強運成就の法要がいとなまれ、 龍魂石に手を合わせる参拝者の姿も見られた。
　昨年からこの法要を始めた。 石田隆志住職は、 「地元だけでなく、 都市部からも来ていただいた。 来年も続けていきたい」 と話していた。