篠山市の学校給食の牛乳パック内側から円形の黒い汚れが見つかった問題で、 製造業者の兵庫丹但酪農農業協同組合 (塩見忠則組合長) は、 汚れの原因について、 牛乳パックの成型時にごく微量の機械油が付着したものと特定した。 23日に発表した。 再発防止に向け、 製造機械の改良を実施した。
姫路市の調査・分析会社に分析を依頼。 「工程の一部で機械油が付着し、 その後、 油成分が除かれて微小の鉄粒子と酸化物が痕跡として残ったと推察される」 との報告を受け、 容器成型時に原因があると特定した。
牛乳の安全性についても確認。 パック内部に汚れを再現し、 成分を分析。 通常の製品と比べても差はなく、 汚れが溶け出すことはなかったという。
同組合によると、 製造ラインにおいて、 牛乳を入れる前に、 畳まれた状態のパックを押し広げながら底部分を固定するために、 パックとほぼ同じ大きさのステンレス製部品を押し入れるという。 同組合は、 「なぜ、 部品に油がついたかは不明だが、 イレギュラー的に微量の油が付着してしまったのでは」 とみている。