高齢者の免許証返納 特典を検討

2008.05.01
ニュース

 篠山市交通安全対策連絡会議 (会長=酒井隆明市長) が24日、 篠山市役所であり、 高齢者 (65歳以上) の事故防止に向けて、 免許証返納制度を推進しようと、 高齢者が運転免許証を自主返納した際の 「メリット」 が話し合われた。 素案段階ではあるが、 市商工会は商品券の提供、 市は住基カードの無料交付、 コミュニティーバス利用券の提供―などを提案した。 県警本部交通企画課によると、 県内で免許返納後にメリットがある制度を敷く市町はなく、 実現すれば県内初という。
 商工会案は、 「商品券5000円分1枚」 を提供するというもの。 社会貢献と同時に、 商店街の顧客増に向けたPRも兼ねる。 5月の総会で決定すれば、 今年度中にも実現可能という。
 市の案は、 ▽住基カードの無料交付▽路線バスなどの乗車券5000円分のうち、 市が助成している2000円に、 さらに3000円を上乗せし、 無料にする▽コミュニティーバス利用券 (仮称) 5000円分を提供―の3項目。 期間は1年で、 免許証のコピーと、 返納後に交付される 「運転免許取消通知書」 を市役所で提示することを条件としている。 交通安全対策費の中から資金をねん出する予定で、 関係部署などと調整を図り、 6月議会で提案する。

関連記事