県内最大規模のクリンソウ群生地見つかる

2008.07.21
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 兵庫県版レッドデータブックでAランクに指定されている希少植物 「クリンソウ」 の群生地が、 篠山市内の山中で見つかった。 約4000平方メートルに6万株以上が自生し、 県内では最大規模。 登山道のそばにあり、 盗まれたり踏み荒らされる恐れがあることから、 貴重な群生地を保護していこうと、 自然愛好家の有志らが 「多紀連山のクリンソウを守る会」 (樋口清一会長) を立ち上げた。
 発見者は篠山市出身の石橋次男さん (69) =川西市=とそのグループ。 昨年6月、 篠山鳳鳴高校同窓生ら5人で登山をしていたときに、 竹やぶの間からピンク色の花が目に入った。 「何だろう」 と近づいてみたところ、 一面のクリンソウの花畑が広がっていたという。
 石橋さんは、 篠山自然の会会長の樋口清一さんに発見を伝え、 保護策を相談。 樋口さんらは 「これだけ大きな群生地を人に知られないようにしておくのは不可能。 群生を守りながら、 多くの人に鑑賞してもらいたい」 と仲間に呼びかけて守る会を立ち上げることにした。
 地元の自治会員や自然愛好家、 多紀連山整備促進協議会員など20数人で結成。 地元と連携して保護活動や研究観察を行うことにしている。 17日には 「群生地内への踏み込みや採集はせず、 保護に協力してください」 と書いた大きな看板を会員らが設置した。
 守る会では、 保護活動に協力してくれる人を募集している。 連絡先は、 「守る会」 の石田さん (079・552・0167)。

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