丹波市と市教育委員会は、 市内の幼稚園、 小学校、 中学校について、 耐震診断結果 (9月現在) をまとめ、 2日の市議会運営委員会で報告した。 報告によると、 小学校16棟、 中学校7棟、 幼稚園10棟の計33棟が、 「改築または改修が必要」 に該当した。 市教委は、 今年度から策定を進める10年間の市の教育のあるべき姿を定める 「丹波市教育振興基本構想」 「同基本計画」 の中で整備計画を検討する。 「早急に対応が必要なところは、 今年度から実施設計などにかかり、 安全安心な施設をめざす」 としている。
耐震診断は、 1981年の新耐震基準前に建設され、 しゅん工した建物を対象に、 地震に対して安全に使えるかどうかを見極めるために行う。 建物の構造、 形状、 老朽度合いを総合的に判断し、 各階ごとに構造耐震指標 「IS値」 を算出する。
文部科学省の目安では、 IS値が0・3未満は、 「倒壊または崩壊する危険性が高い」 とし、 0・3以上―0・7未満を 「倒壊、 崩壊の危険性がある」 としている。 同省は補強後のIS値がおおむね0・7を超えることを求めている。
0・3未満は、 黒井小 (西校舎と中校舎)、 市島中 (南校舎、 技術室棟、 体育館)、 崇広 (一部)、 久下、 竹田、 黒井 (一部) の各幼稚園舎などとなっている。