65歳以上の高齢ドライバーを対象に、 篠山市が7月から始めた特典付きの運転免許証自主返納制度の反応は良く、 9月17日現在までの2カ月半で、 返納者は43人を数えている。 篠山署は 「当初は返納者が10人もいないのではと思っていた。 やはり特典効果が後押しになったのでは」 と話している。
高齢者の免許証自主返納制度は全国的に2000年から始まった。 同署によると、 07年までの間に返納した高齢者は6人。 昨年は1人もいなかった。 この推移から見ても、 篠山市が県内で初めて自主返納制度に取り入れた特典の効果が明らか。
篠山署によると、 返納理由は、 「高齢のため」 が88%、 「運転の必要がなくなった」 が12%。 返納者43人の平均年齢は79・7歳で、 最高齢は90歳、 最年少は69歳。 性別では男性24人、 女性19人。 近所で連れ立って返納に訪れた人たちもいたという。
記念品制度は無期限ではなく、 1年を予定している。 免許証を返納した高齢者には、 市からの記念品として▽ 「住基カード」 1枚無料交付 (通常500円) ▽コミュニティバス利用券5000円分▽神姫バスICカード乗車券 「ニコパ」 5000円分―が交付される。
今年に入ってから、 特典付き制度が始まるまでの間に8人が返納しており、 今年はこれまでに51人が返納した。