丹波市は16日、 3004人分の10月分の後期高齢者の保険料約1200万円を誤って徴収したと発表した。 大半が、 国の制度改正で、 年金からの天引きを中止しなければならなかったもの。 事務のミスで徴収した。 市は、 おわびの文書を発送するとともに、 11月20日までに還付手続きをとる。 辻重五郎市長は、 「点検が不十分だった。 反省している」 と謝罪している。
10月15日付の引き落とし分。 特別軽減で、 均等割が7割から8・5割に拡大された人と、 総所得が58万円以下の人が対象。 これら年金からの天引き中止者のデータ作成を、 市が業者に委託。 市が業者のミスに気づかないまま、 国保連合会にデータを送信したため、 従来どおりの天引きがなされた。 10日に社会保険庁から通知が届いた受給者が市に問い合わせ、 徴収過誤が分かった。
市によると、 2200円を引き落とされた人が最も多く、 最高で約4万9000円を引き落とされた人もいた。 還付金は、 受給者が指定する口座に振り込む。