丹波ひかみ農協柏原支店金融課主任の吉竹裕代さん (34) と同課渉外担当の中出靖大さん (29) の2人が、 振り込め詐欺を事前に防止したとして21日、 丹波署長から感謝状の贈呈を受けた。
吉竹さんは、 10月16日午前11時ごろ、 市内在住の女性 (83) から 「孫にお金を送金したいので取りに来てほしい」 と電話を受けた。 女性があわてた様子だったため、 落ち着くよう助言し、 担当の中出さんを高齢者宅に向かわせた。
中出さんが事情を聴いたところ、 孫と名乗る男から女性宅に電話があり、 泣きながら 「どうしてもお金が必要なので、 振り込んでほしい」 と言われたという。
中出さんは、 振り込め詐欺の一種 「オレオレ詐欺」 の疑いがあると感じ、女性が冷静になるように促し、 すぐ支店に連絡。 吉竹さんが丹波署に通報した。 孫とも連絡が付き、 詐欺だったことが発覚。 2人の連携プレーが光り、 詐欺防止に貢献した。
同支店では、 県内や丹波地域でも振り込め詐欺が多発していることから、 朝礼などで職員に注意を促しており、 吉竹さんは、 「普段から注意していたので、 気づくことが出来た。 お客様の財産を守ることができよかった」 とにっこり。 中出さんは、 「日頃の活動が評価されてうれしい。 いい経験になった」 と話している。