丹波市青垣公民館の男性主査 (39) が、 「兵庫丹波もみじの里ハーフマラソン大会」 実行委員会などの団体会計から約1300万円を着服していた事件を受け、 同市教育委員会の木村壽彦教育長らは5日、 記者会見し、 「対策を講じ、 信頼回復に全力を挙げる」 と陳謝。 9月19日の時点で、 内部調査で着服が発覚しており、 公表が遅れたことに対しては、 「全容を把握することと、 今年のマラソン大会に支障をきたすと考え、 開催後の発表となった」 と説明した。
同市教委によると、 主査は、 2005年度から同マラソン大会の運営費や参加料を管理する事務局を担当。 以降、 今年度までの3年間にわたり、 運営費などを着服。 05年度は約110万円を着服したが、 自ら穴埋めし、 発覚していなかった。
いずれの大会でも、 集まった参加費を直接企画運営会社に入金したように見せかけ、 決算書には、 領収書を偽造。 また、 大会の企画運営会社からの委託料支払請求に対し、 無断で同マラソン大会名や青垣分館長名で、 支払延期を求める文書を偽造し、 無断で分館長の公印を使用していた。
市では、 印鑑と通帳を別々に保管することや月に1度、 上司が通帳をチェックするなど指導していたが、 守られていなかった。